蜂の子の栄養効果とカロリー
岐阜県や長野県、タイやメキシコ、ルーマニアなどで食されている蜂の子は、スズメバチやミツバチ、アシナガバチの幼虫のことです。古来より海の無い地域では、魚介類から摂れるたんぱく質の代用として貴重な栄養源にしてきました。
そんな蜂の子は、たんぱく質以外にも多くの栄養を含んでいます。例えば、ビタミンとミネラルです。前者はビタミンCとB群を豊富に含んでいます。ビタミンCには抗酸化作用があり、身体を老化による錆から守ったりがんの元となる活性酸素の分泌を抑えたりします。コラーゲンの生成もサポートし、肌にハリや弾力をもたらします。
後者には葉酸が含まれていて、正常な赤血球を作ったり胎児の健康な成長をサポートしたりします。炭水化物や糖質をエネルギーに変える働きもあり、ダイエットにもつながります。蜂の子に含まれるミネラルについては、特にカリウムが多く含まれています。カリウムと言えば、塩分を排出する作用が有名です。他にも心臓や筋肉の機能を調えたり疲労を回復させたりする効果があります。
蜂の子のカロリーは100グラムにつき250キロカロリーとやや高めで、脂質も約7.2グラム含んでいます。高たんぱくですが、高カロリー高脂肪という特性もあるため、食べ過ぎると肥満になる可能性はあります。しかし、人の健康と美容に役立つことは間違いないので、過剰摂取は避けつつも機会があれば食べてみると良いでしょう。